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EUのワークライフバランス指令とは?

ジェンダー間の雇用格差を是正し、個人の生活の質を向上させることを目指す、EUの新「ワークライフバランス指令」。この新指令により、EUが定めた「欧州社会権の柱」の基本原則でもうたわれている、ジェンダー平等や機会平等、ワークライフバランス、育児と子ども支援、長期介護といった面での、さまざまな改善点を紹介する。

急激に変化しつつある世界に対応する「欧州社会権の柱」

EU市民が域内のどこにいても人間らしく生きる権利を守るための「欧州社会権の柱」が、昨年11月に採択された。「柱」が生まれる背景やその内容、またEUの社会政策を巡る半世紀の歴史を解説する。執筆は、田中俊郎慶應義塾大学名誉教授/ジャン・モネ・チェア・アド・ペルソナム。

域内格差是正と成長のためのEU結束政策

各種プロジェクトへの投資を通じて、欧州連合(EU)域内の経済・社会・地域的格差の是正と総体的な成長を目指す結束政策。現行の予算枠組みでは、EU総予算の3分の1にあたる3,518億ユーロが充てられている。EU発展の中核ともいえる結束政策の仕組みと背景、今後を解説する。

優れた女性起業家を選ぶEU女性イノベーター賞

EUでは女性の研究者が増え、活躍の場を広げているが、革新的な研究成果を事業化しようとする女性はまだ少ない。研究分野での女性起業家を育成し、欧州の競争力と経済成長の維持に貢献してもらうことを目指す「EU女性イノベーター賞」の、2017年の受賞者が去る3月8日に発表された。

男女共同参画社会を共に目指す

駐日欧州連合(EU)代表部は2016年12月、「女性の経済的エンパワーメント に関するハイレベル会合」を開催した。男女平等問題に関してEUが日本で開催する初のハイレベル会合で、日・欧の講演者・パネリストらが、労働市場への女性の参画、意思決定の場の平等など幅広いテーマで意見交換を行った。

EUの「旅客の権利」について教えてください

欧州連合(EU)は、市民が交通手段を利用するにあたって大幅遅延、欠航、搭乗拒否などに遭遇した場合、運賃の払い戻し、食事や金銭的補償などを受ける「旅客の権利」を定めている。日本では馴染みのない同規定。法制化に至った背景と実際の仕組み、権利行使の方法などについて解説する。

男女平等社会を目指すEU

毎年3月8日は国連が定めた「国際女性デー」。創設時から男女平等を基本原則に据え、取り組んできたEUの、男女平等な社会に向けた最新の動きを解説するとともに、加盟国のワークライフバランス事情を…
PART 1 男女平等へ向けた戦略的取り組み
PART 2 欧州のワークライフバランス事情

欧州諸国の選挙権年齢について教えてください

日本では、今夏の参院選から選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられるが、現在、EU加盟国の選挙権年齢はほとんどの国で18歳。最近では、16歳に引き下げる国も増えている。欧州における選挙権年齢引き下げの議論や背景、若者の政治への参画向上の取り組みなどを解説する。

ミラノ万博が取り組む「食」という課題

EU加盟国の一つ、イタリアで5月1日~10月31日まで開かれているミラノ国際博覧会(ミラノ万博)。「地球に食料を、生命にエネルギーを」をテーマに、世界140カ国以上、EU加盟19カ国が参加。
PART 1 持続可能な食糧生産は地球規模の問題
PART 2 科学主導の解決手段を提示するEU館、ほか