TAG 環境・エネルギー

世界の生物多様性保護の取り組みをリードするEU

2020年5月に野心的な「2030年生物多様性戦略」を策定したEUは、国際的議論やパートナーとの協力を通じて生物多様性損失の阻止に取り組む。

EVシフトを加速させ経済成長につなげるEUの取り組み

気候変動対策や省エネルギー対策の観点からも電気自動車(EV)の普及がグローバルで急務となっている中、世界各地で起きているEVシフトを牽引するのがEUだ。新型コロナウイルスの影響で自動車販売が落ち込む中、EU域内のEV市場は成長を続けている。

脱炭素と経済成長の両立を図る「欧州グリーンディール」

地球規模で環境問題が深刻化する中、欧州委員会は2050年までにEU域内の温室効果ガス排出をゼロにする「欧州グリーンディール」を最優先政策に掲げ、今後10年のうちに官民で少なくとも1兆ユーロ規模の投資を行う計画を発表した。

気候行動の都市間協力を推進する「世界首長誓約」と日本

気候変動対策に積極的な自治体がネットワークを築き、意欲的な温室効果ガス削減目標を設定して、コミットメントを表明する「世界気候エネルギー首長誓約」。2008年にEUが前身の「首長誓約」を立ち上げて以来、現在では日本を含む132カ国、9,000以上の自治体が参加しているこの取り組みは、日本でも広がりを見せている。

EUが最近採択した、一部のプラスチック製品を禁止する新指令について教えてください

EUは、海洋ごみの8割以上を占めるプラスチック製品を大幅に削減するため、特定のプラスチック製品の販売禁止を含む、大胆な施策を取ることとした。2019年5月に採択された先進的なEUの「プラスチック指令」について、その内容と意義を解説する。

COP24でEUが世界に示した2050年までの戦略的展望

2018年12月に開かれ、気候変動抑制を目的として多国間で合意したパリ協定を実施するための「ルールブック」を採択したCOP24。欧州委員会はそれに先立ち、2050年までに気候中立な経済の実現を目指す戦略的展望(ビジョン)を発表。COP24においても、EUが他国を先導し、気候変動に対して耐性のある未来に寄与するための長期ビジョンを、世界のパートナーに対して明示した。今後EUでは、電力、産業、輸送、農業、建物などの各分野で、低炭素社会への移行に向けた多角的な取り組みが計画されている。

EUが目指す循環型経済 ~その背景と取り組み~

資源を有効活用し、さらに再生産して持続可能な形で循環させ経済成長を目指す「循環型経済」。欧州連合(EU)は、2015年12月に「循環型経済パッケージ」を発表し、大規模な取り組みを開始した。EUの成長戦略の核となる新たな経済モデル導入の背景、目的、現状、日本との協力関係などを紹介する。

気候変動への取り組みで一層の協調を確認

気候変動に関するハイレベル対話を実施している日本とEU。3月の会合に出席した欧州委員会気候行動総局のジェイク・ワークスマン主席アドバイザーに、昨年発効した地球温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」をめぐるEUの取り組みや日本への期待、両者の相互協力などについて寄稿してもらった。