春めく風を感じつつ、日本で女性の活躍を願う

春めいてくる今の時期は、日本では事業や学業の年度替わりにあたり、新たな始まりや再出発について考える時となっています。

私は日本で桜の季節を迎えるのは初めてなので、ぜひとも「花見」を体験したいと思っています。また、3月8日の国際女性デーを日本で祝うのも初めてのこととなります。昨年秋に着任して以来、お会いした多くの関係者の皆さまが私の歩んできたキャリアの道に強い関心を持たれていることに気付いています。

女性のエンパワーメントは私が日本にいる間に取り組みたい課題の一つです。そのため、2014年に安倍晋三総理大臣が立ち上げた「世界女性会議(WAW)」の第5回会合が、20カ国・地域(G20)首脳会合への政策提言を行うために設立されたエンゲージメント・グループの一つであるWOMEN20(W20)と共同で、3月23日~24日に東京で開催されることを大変うれしく思っています。

日・EU経済連携協定(EPA)が発効してから1カ月以上が経ち、双方の生産者や企業の間での関心は高くなっています。 4月に東京で開催予定の最初の閣僚級合同委員会会合を心待ちにしています。この委員会は、EPAの実施と運営を点検、監督することを任務としており、この第1回会合がその手続き規則を採択する場所となるでしょう。

最後に、2019年3月現在、英国のEUからの脱退に関して未だ不確実な部分が多々あります。英国の脱退は非常に残念ではありますが、日本とEUの関係自体には変化はなく、そして英国がEUを去るにあたり適切かつ秩序ある移行を担保する方策を見つけるべく、EUが全力で取り組んでいることを、日本の友人たちにお約束したいと思います。

パトリシア・フロア
駐日欧州連合特命全権大使

Patricia FLOR
Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the European Union to Japan