IMF・世銀年次総会(10月、東京)に向けて

夏休みも過ぎ、駐日欧州連合(EU)代表部は、今秋予定されている要人の来日をはじめ、さまざまなイベントの準備に取り組んでいます。

最も重要なイベントのひとつは、10月に東京で開催される国際通貨基金(IMF)・世界銀行の年次総会です(※1)。日本での開催は二回目で、前回1964年は、東海道新幹線の開業や東京オリンピック開催を通じて、日本が戦後復興を世界にアピールする象徴的な年でした。また、日本人の海外渡航が原則自由化された年でもありました。今回の年次総会は、EUも支援を誓っている東日本大震災からの復興に日本が取り組んでいるさなかに開催されます。

EUは1994年のマドリッド会合以来、IMFと世銀の年次総会にオブザーバー参加しています。今年は欧州委員会のオッリ・レーン副委員長、アンドリス・ピエバルグス開発担当委員、クリスタリナ・ゲオルギエヴァ国際協力・人道援助・危機対応担当委員の3人ほか、EUの幹部や職員が多く出席します。同年次総会では、雇用と成長のための政策的選択肢や変容する世界におけるアジアの役割、相互依存やソブリン・リスクへの対処など、安定した強力な世界経済を確保する上で極めて重要な問題が討議される予定です。

債務危機とその世界経済への影響に関心が高まっている現状に鑑み、3日間の総会開催期間中、さまざまな会合や関連行事を通じて、欧州に注目が集まることが予想されます。EUを代表する参加者たちは、欧州における最新状況や、信頼回復のために取られた施策と今後の措置について、世界各国の代表に説明する予定です。これらの討議が、参加者全員にとって有意義なものとなることを期待して止みません。

ハンス・ディートマール・シュヴァイスグート
Hans Dietmar SCHWEISGUT
駐日欧州連合大使

(※1)^ http://www.imf.org/external/japanese/am/2012/index.htm