サミットを終え、関心は英国国民投票へ

2016/06/07

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当代表部が、5つのG7関連閣僚会議とG7伊勢志摩サミットに取り組んでいるうちに、5月はあっという間に過ぎ去ってしまいました。各会議の内容に関しても、準備の進め方においても、集中して取り組む必要がありましたが、G7の場で、EUが確固たる姿勢と建設的な存在感を示したとご報告できることを、大変嬉しく思います。今次のG7サミットは成功であり、議長国日本の献身的なご尽力を讃えたいと思います。

伊勢志摩サミットにおいて、私が想起せざるを得なかったのは、今でこそ民主主義、自由、法の支配という価値を共有しているG7諸国が、71年前には互いに戦争をしていたことです。それは、死と破壊をもたらす世界戦争であり、何千万もの命が失われました。サミットの後の、バラク・オバマ米大統領の歴史的な広島訪問により、この沈思が強まりました。

ドナルド・トゥスク欧州理事会議長は、ジャン=クロード・ユンカー欧州委員会委員長と共に行ったサミット開幕前の記者会見において、ルールに則った国際秩序を守る覚悟と、競争のみならず協調もできる力量という範を、G7諸国が示すことで、他の国々を感化することを望んでいる、と発言しました。

今月は、世界中の目が、6月23日に英国において実施される国民投票に集中することになるでしょう。これは、民主的プロセスであり、英国の将来を決めるのは英国国民なのです。我々の立場は全く変わっていません。EUは、英国がその加盟国であることでより強くなり、英国もまたEUの加盟国であることで、強さを増すのです。私は、EU残留という結果が出ることを強く希望しています。日本のご友人の多くが、同じ考えだと思います。

 

ヴィオレル・イスティチョアイア=ブドゥラ
Viorel ISTICIOAIA-BUDURA
駐日欧州連合特命全権大使

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2016/06/07

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