「欧州安定メカニズム」創設条約調印　-2月2日

ユーロ圏17カ国が恒久的金融安全網（セーフティネット）である「欧州安定メカニズム（ESM）」創設条約に調印、7月の発効を目指す。

関連情報
調印にあたってのヘルマン・ヴァンロンプイ欧州理事会議長の声明

EU News 36/2012

2012/02/02
ブリュッセル
EUCO 19/12
PRESSE 33
PR PCE 16

＜日本語仮訳＞
欧州安定メカニズム（ESM）を創設する条約が本日署名されたことを歓迎する。我々の目標は、同メカニズムが当初より1年早い2012年7月に発効することである。この常設の危機対応メカニズムは、ユーロ圏における信用を高め、連帯と金融安定を確保することに貢献するであろう。同メカニズムは金融安定を守るために広範にわたる手段と強固な資産基盤を有する永久的な防火壁を提供する。

ESMはユーロ圏加盟国によって創設され、ルクセンブルクに本拠を置く国際金融機関となる。当初の最大融資能力は、7,000億ユーロの応募資本（800億ユーロの払込済み資本金と償還請求権付き株式6,200億ユーロ）によって得られる5,000億ユーロとする。

昨年12月に欧州連合（EU）の首脳たちによって合意されたとおり、我々は欧州金融安定基金（EFSF）とESMの融資能力が十分か否か、2012年3月1日に再度検証する。

2012年1月30日に開催された非公式欧州理事会で得られた財政に関する協約の合意を受け、ESM条約は、2013年3月1日より、金融支援の提供は関係するESM加盟国が同財政協約を批准したことを条件とする。この新たな2つの条約は両方ともユーロ圏における公的債務危機を解決する戦略の要素である。

ESM条約のファクトシート(英語)
www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_data/docs/pressdata/en/ecofin/127788.pdf

ESM条約全文(英語)
www.european-council.europa.eu/media/582311/05-tesm2.en12.pdf

ユーロ圏に関する1月30日の決定の要約(英語)
www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_data/docs/pressdata/en/ec/127633.pdf

原文はこちらをご覧下さい(英語)
http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_data/docs/pressdata/en/ec/128049.pdf