2021.4.14

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「チーム・ヨーロッパ」誕生から1年

「チーム・ヨーロッパ」誕生から1年

欧州連合(EU)とその加盟国は新型コロナウィルス感染症のパンデミックを抑え込むには国境を越えた対応が不可欠であるとの認識から、2020年4月8日に、EU・加盟国・欧州の金融機関(特に欧州投資銀行および欧州復興開発銀行)からの資金を一括して、パートナー諸国の対応を支援する「チーム・ヨーロッパ(Team Europe)」を立ち上げた。

この1年のうちに、当初の約200億ユーロの資金はほぼ倍増し、2021年初頭までにその65%が世界中のパートナー諸国の最も脆弱な人々・社会に配分されてきた。

また「チーム・ヨーロッパ」は、EUが創設の主導的役割を担った、中低所得国への新型コロナ感染症ワクチンの提供のために高所得国が資金拠出する国際的取り組み「COVAXファシリティ」に22億ユーロ超を投入しており、その最大資金拠出者の一つとなっている。

2020年だけを取ってみても「チーム・ヨーロッパ」は、人道的ニーズへの緊急対応として32億ユーロ、保健や飲料水・衛生システムの強化に35億ユーロ、およびパンデミックの社会・経済的影響の緩和に195億ユーロを、世界中の国々に提供している。さらに、2020年5月から10月の間には、計67便の航空輸送にて、医療・人道援助に必要な物資1,150トンおよび人員を4大陸20カ国に運んだ。

昨年末にはワクチン接種が始まったが、やるべきことはまだたくさんある。EUとその加盟国は、引き続きパートナー諸国への支援と、困窮している人々への即時の支援を確実にしていく。EUにとって、地球規模のパンデミックへの取り組みは、これまで守り抜いてきた「誰一人として取り残さない(leaving no one behind)」というコミットメントの延長線上にあるのだ。

チーム・ヨーロッパ1周年を記念するビデオはこちら

 

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連帯して域内外の新型コロナ危機に対応するEU」(2020年5・6月号 特集)

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