2016.9.6

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気分一新で内外の課題に向き合う時

気分一新で内外の課題に向き合う時

夏休みが終わり、気分も新たに仕事に戻る時期となりました。われわれ欧州連合(EU)は、日本が議長国を務めるG7の関係閣僚会合のうち、これから開催される保健大臣会合および交通大臣会合の成功のために力を注いでいきます。また、当代表部では7月の参議院選挙と8月の内閣改造を受け、国会および内閣の方々と緊密な関係を築くべく積極的に取り組んでいきます。

欧州では27の加盟国の首脳が9月16日に、EU議長国を務めるスロヴァキアの首都ブラティスラヴァで非公式会合を開き、EU離脱を求めた英国の6月23日の国民投票結果を受けて開始された政治的熟考、すなわち、さらなる改革と、27カ国のEUの発展に推進力を与えるための議論を再開します。さまざまな課題はありますが、EUの首脳たちが最も重視するのは、変わらず欧州市民の安全と繁栄であり、欧州統合プロジェクトなのです。

国際面では、9月はニューヨークで開かれる国連総会の時期であり、広範に及ぶ重要議題のうち、EUは特に、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」や気候変動に関するパリ協定等、昨年締結された重要な合意に基づくさらなる取り組みの必要性に焦点を当てたいと考えています。こうした合意は、われわれ全てが言葉を実行に移し、各国が実施に必要な措置を行って初めて、目的を十分に果たせるのです。

夏休みの数週間を経て、欧州、そして世界全体が直面する課題の深刻さが薄れたわけではありませんが、多くの人が元気を取り戻し、こうした課題に取り組んでいくための新たな力と決意を得たことを願っております。

ヴィオレル・イスティチョアイア=ブドゥラ
Viorel ISTICIOAIA-BUDURA
駐日欧州連合特命全権大使

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