2012.2.17
MESSAGE
このたび、インターネットを使った『ヨーロッパ』誌、通称EU MAGを発刊することになりました。創刊号の読者の皆さまに対し、歓迎の意を表します。私ども駐日欧州連合(EU)代表部が、ウェブサイトと、フェイスブックやYouTubeをはじめとする各種ソーシャルメディアに加えて、このウェブマガジンを発刊いたしますのは、デジタル化時代において新しいツールを駆使し、EUの公共外交を最大限に推進することが重要と感じているからです。
これまで年4回発行してまいりました『ヨーロッパ』誌は、約35年にわたり郵送による配布を続け、おかげさまで多様で関心の高い読者に恵まれました。今後は電子媒体の利用により、さらに充実した内容を、今までよりも頻繁にご提供することができるのです。私どものEU MAGは基本的には月刊誌ですが、その一部は毎週更新いたします。しかし、この雑誌の主たる目的はあくまでも、日本の読者の皆さまに、EUに関する情報を、適時に、包括的に、凝縮して提供することに変わりはありません。
この創刊号では、日・EU関係の現状と今後の見通しに関する私の見解が柱のひとつとなっております。この関係は政治と経済の両面において新たな段階に差し掛かっており、今後数カ月の間に双方がどれだけ努力をするかにより、前進する方向と速度が決まることになります。また、本年上半期にEU議長国を務めるデンマークの政策課題を概説するとともに、エアバス・ジャパン社のジヌー社長のインタビューもお読みいただけます。今後も質問コーナーを続けていくことにしており、本号では当代表部が所属する欧州対外行動庁(EEAS)を扱っています。また、日本と欧州の両方におけるEU関連の情報も掲載しています。
読者の皆さまが、この電子版『ヨーロッパ』誌に前身の印刷版と同様の関心を寄せていただき、EUのみならず、その日本との関係について、より多くのことを知る楽しみを味わっていただけますよう祈念しております。
ハンス・ディートマール・シュヴァイスグート
Hans Dietmar SCHWEISGUT
駐日欧州連合大使
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