2016.1.1

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伊勢志摩サミットなどで多忙となる2016年

伊勢志摩サミットなどで多忙となる2016年

新しい年の幕が開きました。本年は私ども駐日欧州連合(EU)代表部にとって多事多端な一年となることが予想されます。まず筆頭に、日本が議長国として開催する主要国首脳会議(通称・G7)が挙げられます。EUは、1981年以来、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国とならぶG7の正式メンバーなのです。

このことは驚くには値しません。G7は、経済・財政政策から通商、エネルギー、気候、開発といった問題まで、広範な地球規模の問題について議論してきました。近年では人権や地域安全保障といった問題も取り上げられています。グローバル経済におけるEUの位置づけ、そして、世界の安全保障や人道支援の担い手としてのEUの重要な役割を考えると、EUがG7の取り組み全体に関与するのは当然のことです。

従って5月末には、伊勢志摩サミット(第42回主要国首脳会議)に合わせて、ドナルド・トゥスク欧州理事会議長とジャン=クロード・ユンカー欧州委員会委員長が、昨年に続いて来日することになっています。さらには、外務大臣会合や財務大臣会合といった、一年を通じて開催される全てのG7関係閣僚会合にもEUの代表が出席します。

日欧関係の面では、戦略的パートナーシップ協定(SPA)と自由貿易協定(FTA)という、日本とEUのパートナーシップを新たなレベルに引き上げるための鍵となる2つの協定の締結に向けて、双方の交渉官が引き続き努力を重ねていきます。これらの協定の交渉は2013年の春に開始されておりますが、非常に多くの事が起きる本年中に、よい結果を発表できることを願っております。

 

ヴィオレル・イスティチョアイア=ブドゥラ
Viorel ISTICIOAIA-BUDURA
駐日欧州連合特命全権大使

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