2013.1.7
MESSAGE
2013年の干支(えと)は「巳(へび)」です。十二支にはそれぞれにさまざまな言い伝えがありますが、巳年が新しい始まりを意味するという説は、ぜひ信じたいと思っています。
へびの脱皮ほど単純ではないかもしれませんが、本年こそ欧州連合(EU)が債務危機を解決するために続けてきた努力が実り、真の意味で危機が峠を越えることができるのではと思っています。EU首脳陣はすでに銀行同盟に向けた第一歩を踏み出しましたので、2013年には正真正銘の経済通貨同盟(EMU)を目指して、さらなる施策が次々と実行に移されることになるでしょう。ユーロ圏が直面している課題が一朝一夕に消え去ることはなく、成すべき課題はまだ多く残ってはいますが、羅針盤の針が指し示す方向は一つです。巳年にちなみ、本年EUの物語に新しい章が開かれることを強く願っています。
本年はまた、日・EU関係がより高い次元へと飛躍する年になるでしょう。東京での開催が予定されている日・EU首脳協議では、自由貿易協定と政治的な枠組み協定の締結を目指した公式交渉の開始が発表されることになります。これらの協定は、それ自体が最終目的なのではなく、一つの信念に基づき、日・EU関係のさらなる強化を目指すためのツールなのです。つまり、志を同じくするパートナーとして日欧が協力を緊密化することは、双方の市民にとって有益なだけでなく、世界をより住みやすい場所にすることに役立つという信念です。その意味で、安倍総理が率いる新政府と協力できることを楽しみにしています。
このように、今後EUにおいても、また日・EU関係においても、新たなそして前向きな動きが期待できそうです。巳年は、言い伝えどおりの素晴らしい一年となることでしょう。
ハンス・ディートマール・シュヴァイスグート
Hans Dietmar SCHWEISGUT
駐日欧州連合大使
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