2014.1.10
OTHER
2014年1月1日、ギリシャが半年間の輪番制EU理事会議長国に就いた。就任に先立ち、アントニス・サマラス首相が2013年12月に開催された欧州理事会(EUサミット)後の記者会見で、議長国の優先課題を発表した。成長を実現するための政策や行動の促進、失業問題の克服、経済社会的結束と構造改革の推進、経済通貨同盟(EMU)の深化と完成、および拡大を含む対外関係問題への対処が、議長国ギリシャが取り組む優先事項である。
同記者会見でサマラス首相は、ギリシャ経済が6年間の不況の後にようやく回復しつつあるこの時期に議長国を務めることは喜ばしい、と述べ、2014年はギリシャが経済危機を脱却するとともに欧州全体の景気も上向く年となる、との見方を明らかにした。5年に一度の欧州議会選挙を5月に控え、EUにとって将来の方向性を決める重要なタイミングに舵取りをするギリシャには、多方面からの期待も寄せられている。
議長国の初会合は、1月8日、アテネのザピオン・ホールにてヘルマン・ヴァンロンプイ欧州理事会議長やジョゼ・マヌエル・バローゾ欧州委員会委員長をはじめとする欧州委員を招いて開催された。ギリシャの議長国就任は5回目。本年後半の議長国はイタリアである。
期間 2014年1月1日(水)~6月30日(月)
ギリシャ議長国のサイト(英語)
議長国については、EU MAG 2012年2月号(vol. 1)の「EU理事会、2012年上半期の議長国はデンマーク」記事中、「EU理事会議長国とは」をご参照ください。
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