2014.7.30
WHAT IS THE EU?
加盟国の言語で欧州連合(EU)の働き、市民生活との関わり、EU法、ビジネス情報、最新の話題など、さまざまな情報を提供しているEUの公式サイトには、「キッズコーナー(Kids’ Corner)」がある。ここでは子どもたちにEUについて知ってもらうための工夫がなされている。
その工夫とは、EUについての基本的な知識を、ウェブ上のゲームやクイズを通して、楽しみながら学ぶことができるようになっていることだ。ゲームやクイズは現在合わせて25種類。たとえば加盟各国の国旗、お金(ユーロ)、国土の形といった地理、歴史などの基本的なこと、それに人権の大切さを学べるものもある。また、EUと市民との関わり、たとえば、市民の生活を良くするための取り組みについて理解できるものもある。
カードゲームからパソコンのカーソルキーを使ってキャラクターを動かすアクションゲームまで、ゲームのタイプもさまざま。それぞれに対象年齢が記されていて、いちばん易しいものは「対象年齢6歳以上」。そして「9歳以上」「12歳以上」がある。内容は記された年齢に合わせたレベルとなっており、使われている言葉も年齢に応じていてわかりやすい。少々英語が苦手という大人も、英語の勉強になる。夏休み、親子でチャレンジしてみてはどうだろう。
それでは、いくつかのゲームとクイズを紹介しよう。ぜひ挑戦してみて欲しい。今回はすべて英語版からの紹介だが、もちろん他の言語での挑戦も可能だ。フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語……、EUの公用語である24言語※で挑戦することができる。
※EUは、加盟国の申請に基づいて各国の公用語をEUの公用語に採用している。現在の24公用語はこちら――ブルガリア語、チェコ語、クロアチア語、デンマーク語、オランダ語、英語、エストニア語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、ハンガリー語、アイルランド語、イタリア語、ラトビア語、リトアニア語、マルタ語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、スロヴァキア語、スロヴェニア語、スペイン語、スウェーデン語(以上、英語でのアルファベット表記順)。
Memory game(対象年齢6歳以上)
112 quiz(対象年齢12歳以上)
EUには域内共通の緊急電話番号があり、パトカー、救急車、消防車を呼ぶときには112番に電話をすればよい。このクイズは112番を利用する際に「どの電話が使えるか」「何を伝えればいいのか」「こんな時にはどうしたらいいのか?」などについて三択形式で問うもの。間違えると「Try again」。正解すると解説が現れる。全部で10問。中には笑ってしまうような問題もあるので、お楽しみに。比較的簡単なので、誰でもできるだろう。そしてEU加盟国に旅行、滞在する人に役に立つ知識を得ることもできるクイズだ。クイズ入口右下の「READ」からEuropean Commission(欧州委員会)のサイトの「112 emergency number」に飛ぶようになっており、緊急時の通報についての説明を読むことができる。
Let’s explore Europe !(対象年齢12歳以上)
「ヨーロッパを探検しよう!」という名前のすごろく形式のゲーム。一人でも、複数でも遊ぶことができる。サイコロをクリックして目を出すと、キャラクターが目の数だけ進む。止まったところでEU加盟国の歴史、重要人物、地理、文化、名所などについてのクイズが出題され、自分の知識を試すことができる。ゲーム入口右下の「READ」をクリックすると、ゲームと同タイトルのEUを解説した電子パンフレットが現れる。このパンフレットは写真やイラストが豊富で、眺めるだけでも楽しい※。が、まずはゲームに挑戦してみよう。意外と知っている場所や人物が出てきたり、写真に写っている文字から推理して正解することもでき、そんな時はけっこう嬉しい。解答制限時間は1問につき20秒。
※駐日EU代表部では、このパンフレットの抜粋に日本語訳をつけた冊子『英語で学ぶEU』を制作している。冊子は、こちらで閲覧、ダウンロードができる。
Language Quiz(対象年齢12歳以上)
「PLAY」をクリックすると、欧州委員会(European Commission)のサイトの、さまざまな言語について学ぶページのクイズへジャンプする。このクイズはEU加盟国のさまざまな言葉につき、その語源などを問うものだ。カードを1枚ずつクリックすると、カードがめくられ、三択問題が現れる。たとえば「Ciaoという挨拶の語源は?」。「Ciao」はイタリア語の挨拶だが、その言葉の由来を3つの中から選ぶ。1回で正解だと10ポイント、2回目で正解なら5ポイントがつき、「Ciao」という言葉の由来についての詳しい解説が現れる。2回続けて誤答(つまり残り1つが正解でこの問題ではポイントなし)でも解説が現れるので、知識が身に付く。問題は全部で52問。すべての問題を終えれば、さまざまな言葉の語源や文化について、深く知ることができる。
EUの公式サイトは公用語である24の言語で読むことができるため、このキッズコーナーも同様に、英語だけではなく、全部で24の言語で遊ぶことができる(http://europa.eu/kids-corner/)。フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語など、あなたが知っている言語でも挑戦してみてはいかがだろう。
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