2015.9.8
MESSAGE
今年の8月は、歴史上重要な記念日がいくつもありました。中でも特筆すべきなのは、広島と長崎の70回目の原爆忌を迎えたことで、欧州連合(EU)代表部からはジョナサン・ハットウェル臨時代理大使がEUを代表して両記念式典に出席しました。
被爆70周年に際しては、フェデリーカ・モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長も声明を発表し、「我々は今もなお、広島と長崎の被爆者が、原爆投下の最後の被害者となるようにする責任を負っている」、そして、「人類共通の未来において悲劇を避けるには、記憶を留めておくことが最も有効な方法であることを欧州の人々は深く理解している」と述べました。
夏が過ぎ、さまざまな行事やイベントが予定されている秋を前に、駐日EU代表部の活動は一段と活発になってきました。それに関し、駐日EU代表部では任期が終了した外交官に代わり、新しく着任した外交官が数名、日本での任務にとりかかっていることを、心強く思っております。彼らもまた、その前任者同様、駐日EU代表部の仕事に大きく貢献してくれることと確信しています。
今後数週間のEU代表部の活動としては、日本との自由貿易協定(FTA)/経済連携協定(EPA)の締結に向けた次期交渉や、京都で開催される第6回EU・日本科学政策フォーラムがあります。また、日本の大学の教職員を対象に、高等教育機関の学生や教職員に奨学金や助成金を提供するEUのプログラム「エラスムス・プラス」の説明会を駐日EU代表部で開催する予定です。
以上は、日本とEUが相互に協力し合う政策分野のほんの一部にすぎません。日・EUのみならず、さまざまな国や地域にわたるグローバルなレベルでのこのような広範な協力が、「人類共通の未来において悲劇を防ぐ」手助けとなることを願って止みません。
ヴィオレル・イスティチョアイア=ブドゥラ
Viorel ISTICIOAIA-BUDURA
駐日欧州連合特命全権大使
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