2014.1.24

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欧州市民、日・EU関係にとって画期的な一年に

欧州市民、日・EU関係にとって画期的な一年に

読者の皆さま、明けましておめでとうございます。 本年も欧州連合(EU) および当代表部のウェブマガジン『EU MAG』に関心を寄せてくださることに感謝します。

2013年には欧州債務危機は最悪の事態を脱し、それまでくすぶっていたユーロ圏の存続を危ぶむ声も静まりました。2014年はEUにとって極めて重要な年です。5月には欧州議会選挙が実施され、それに続き欧州委員会、欧州理事会議長、EU外務・安全保障上級代表が新たに任命されることになるからです。

5月の議会選挙は、28すべての加盟国の国民にとり、その後5年間にわたり自分たちを代表することになる751名の欧州議会議員を選出する機会となります。今回初めて、各政党グループが投票に先がけて、政党グループとしての欧州委員会委員長候補者を提案することになります。

今のグローバル化した世界においては、EUはより断固として結束する必要があります。それが、我々が直面する諸問題を解決し、また欧州市民のみならず国際社会全体にとってより良い未来を確実にするための、唯一有効な道であると言えましょう。私は、欧州市民が自らの一票の重みを自覚し、投票に出かけるに違いないと確信しています。

対日関係におきましては、現在進行中の自由貿易協定および戦略的パートナーシップ協定に向けた並行交渉が、順調に進捗することを期待しています。日・EU関係をより高い次元に押し上げるべく作業を継続する、という政治的意思が双方に働いていると信じています。

昨年11月に日本とEUの首脳陣が発表した声明に従い、サイバーセキュリティ、エネルギー、宇宙の平和利用に関する協力など広範な政策分野で連携が進むとともに、科学とイノベーションの領域ですでに実績を挙げている協力関係がより一層緊密化することを望んでいます。さらに、国際社会において日本とEUが担う重要な役割を果たすべく、平和構築や開発援助などの分野における協力強化を図ります。

2014年もまた日・EU関係が躍動する一年となりそうです。

ハンス・ディートマール・シュヴァイスグート
Hans Dietmar SCHWEISGUT
駐日欧州連合大使

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