2021.5.20
OTHER
2003年の第1回開催以来毎年、欧州連合(EU)加盟国が製作した良質な映画を一挙に紹介する映画祭「EUフィルムデーズ」。19回目の開催となる本年は、新型コロナウィルスの感染拡大を防止するため、東京・京都でのリアル開催に加えて、オンラインでも開催する。
多様で奥深い人間の姿を捉え丁寧に描き出す欧州の映画作品には、巨額の資本を投入してつくられる米国映画とは一線を画すものがある。駐日EU代表部が在日EU加盟国大使館や文化機関と共に主催する「EUフィルムデーズ2021」は、東京・国立映画アーカイブと京都・京都文化博物館での開催に加え、一部の作品は、無料でのオンライン配信(5月28日より、各作品先着400人まで)も行われる。コロナ禍にもかかわらず根強いファンからの熱い支持に応えるべく、これまで最多の26カ国が参加。日本初公開となる14作品を含む、選りすぐりの全27プログラムを、「アニメーションの現在」、「スリラーの秀作」、「歴史を描く」、「ドキュメンタリー」、「ヨーロッパの若者たち」、「大好きな人、大好きなもの」という6つのテーマで紹介する。
日本初公開作品にはドキュメンタリーの秀作がラインアップ。ルクセンブルクの1950年代から現在に至るまでの女性運動の歴史を記録した『彼女たちの物語』(英題:A History of Women/ルクセンブルク、2018年)は、女性をめぐる環境の何が変わり、何が変わらないかを浮き彫りにする作品。『オーストリアからオーストラリアへ ふたりの自転車大冒険』(原題:Austria2Australia/オーストリア、2020年)は、オーストリアからオーストラリアまで1万8,000km、19カ国を自転車で旅する発見と挑戦に満ちたドキュメンタリーになっている。
18歳の少年が自身の性的アイデンティティを明かせず苦悩する姿を描いたスロヴェニア初のLGBT(性的マイノリティ)作品『ことの成り行き』(英題:Consequences/スロヴェニア、2018年)は、トロント国際映画祭でも注目された作品だ。また、アニメーション作品『ブニュエルと亀甲のラビリンス』(英題:Buñuel in the Labyrinth of the Turtles/スペイン、2019年)は、1929年に発表された名作『アンダルシアの犬』のルイス・ブニュエル監督(脚本はサルバドール・ダリと共同執筆)が主人公だ。彼が収入を失い路頭に迷ったとき、友人が当てた宝くじの賞金でドキュメント『糧なき土地』を撮影したことを描いており、見逃せない作品となっている。
劇場で、ご自宅で、ご自身の都合に合わせて欧州映画を楽しめる絶好のチャンスをお見逃しなく。
上映作品一覧:全35プログラムの紹介はこちら
オンライン配信:5月28日(金)~6月25日(金)視聴方法はこちら
東京会場・国立映画アーカイブ:6月24日(木)~7月18日(日)
京都会場・京都文化博物館:6月17日(木)~7月4日(日)開催予定
上映スケジュール:公式サイトをご参照ください
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