2017.1.19
OTHER
任期満了に伴い2017年1月17日に仏ストラスブールの本会議場で行われた欧州議会議長選挙で、決戦投票の結果、アントニオ・タヤーニ議員が351票を獲得し、282票を得たジアンニ・ピテラ議員を下し、新議長に選出された。議長選では6人の候補が争ったが、いずれの候補も初めの3回の投票では、当選に必要な有効票の絶対多数を得ることができなかったため、規定により上位2候補が4回目の決選投票に臨んだ。4回の投票は実に12時間に及んだ。
イタリア出身で中道左派の欧州人民党(EPP)に属するタヤーニ新議長は63歳。1994年に欧州議会議員に当選、後に2008年~2010年第一次バローゾ欧州委員会で運輸担当委員、2010年~2014年第二次バローゾ委員会で産業・起業担当委員を務めた。2014年に改選された欧州議会で再び議員となった。
欧州議会議長の任期は、議員任期の5年の半分の2年半。タヤーニ新議長は、前任のマルティン・シュルツ議長(社会民主進歩同盟、ドイツ出身)から引き継ぎ、2019年の欧州議会選挙まで、EU市民5億人を代表する議席数751の議会をまとめていく。
「EUの首脳人事はどのように決まるのですか?」 EU MAG 2014年9月号 質問コーナー
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