2021.1.6

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ポルトガル、EU理事会議長国へ

ポルトガル、EU理事会議長国へ

「太陽と舵」と名付けられた議長国ロゴ。EU旗の星の数12と加盟国数27を要素にデザインされており、太陽と舵でEUの今後の旅を導くという思いが込められている @2021portugal.eu

 

 

2021年1月1日、半年ごとの輪番制であるEU理事会の議長国が、ドイツからポルトガルに引き継がれた。1986年にEUに加盟したポルトガルにとって、議長国を務めるのは1992年、2000年、2007年に続き4回目となる。

新型コロナ感染症のパンデミックの渦中に議長国に就任したポルトガルは、「Time to deliver: a fair, green and digital recovery」をモットーに、以下の3点を最重要項目に掲げている。

  1. 気候とデジタルへの移行をてこにした復興を推進する
  2. 公正で包摂的な気候とデジタルへの移行を確実にするため「欧州社会権の柱」を履行する
  3. 世界に対して開放的であり続け、気候行動においてリーダー的役割を担い、人々のためデジタルトランスフォーメーションを促進しながら、欧州の自律性を強化する

まずは、昨年末に合意に達した、EUの多年次財政枠組み(MFF)と復興基金(次世代EU)を実行に移すことが目下の課題。また、パンデミックの影響の社会的側面にも取り組み、気候とデジタルへの移行が「誰一人として取り残さない」包摂的な形で達成されることを目指す。

なお、「トリオ議長国制度」の下、ポルトガルは前任のドイツ(2020年後期)および後任のスロヴェニア(2021年後期)と共に、共通の課題への継続的な取り組みを図っている。

 関連情報

ポルトガル議長国のウェブサイト(英語)はこちら

「議長国」については、EU MAG 2017年5月号(vol. 60)の「EU理事会と議長国について教えてください」をご参照ください。

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