2013.7.17
MESSAGE
今年は、日本のほとんどの地域において梅雨が早々と明け、本格的な暑さの到来が夏休みシーズン間近であることを告げています。そのような日々の中で、来年のことを思い浮かべるのは、なかなか難しいものです。
しかし、ラトビア国民にとってはそうではありません。ユーロ圏の18番目の加盟国となるという歴史的な決定が、欧州連合(EU)加盟国の財務大臣により下され、同国では2014年1月1日に向けたカウントダウンが既に始まったのです。
7月1日にクロアチアがEUに加盟しましたが、それを追いかけるように発表されたこの吉報は、EUとユーロが、この数年間多くの困難な課題に直面している中でも、EU域外の国々にとっての魅力を失っていないということを、そして欧州統合プロジェクトが平和と安定と繁栄を確実に手にいれるための求心力であることを、今ひとたび証明するものです。ラトビアが、ユーロ圏に入るために必要な厳格な条件をこれほど早く満たしたこと―特に5年ほど前には深刻な経済危機に陥っていたにもかかわらずそれを成し遂げたこと―は、賞賛に値すると思います。
EUは、債務危機により浮き彫りになった欠点に学び、より強じんなユーロの枠組みをつくるために、懸命に努力をしているところであります。ユーロ圏に新たな加盟国を迎えることは、その枠組みをより一層強化するものであると、私は確信しています。
ハンス・ディートマール・シュヴァイスグート
Hans Dietmar SCHWEISGUT
駐日欧州連合大使
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