2012.7.13
MESSAGE
7月は、そろそろ夏に向けて気分を変えたり、休暇の予定を立てたりする季節です。しかし、駐日EU代表部にとって今年の7月は、4人の欧州委員会委員の来日準備のため多忙を極めました。訪日中、委員たちは、EUが取り組む数々の政策分野の中から主要な課題について日本側の関係者と話し合いました。
クリスタリナ・ゲオルギエヴァ国際協力・人道援助・危機対応担当委員は、災害防止や災害に強い制度・共同体作りなどの分野における協力強化と深化について討議した「世界防災閣僚会議in東北」に参加しました。続いて来日したアンドリス・ピエバルグス開発担当委員は、アフガニスタンの復興と安定の確保についてEUほか世界の主要支援者が一堂に会した「アフガニスタンに関する東京会合」に出席しました。
マリア・ダマナキ漁業・海事担当委員は、違法・無報告・無規制漁業などの問題について日本の関係当局と話し合いました。そして、今月最後に来日したラースロー・アンドル雇用・社会問題・ソーシャルインクルージョン担当委員は、若年層の失業という深刻な課題に焦点を当てた日・EUシンポジウムに参加しました。
これら委員の精力的な活動に見られるように、金融危機を乗り越え、ユーロ圏におけるより強力なガバナンスを構築するための施策に力を注ぐ必要があるからといって、EUがそれ以外の政策分野への取り組みをおろそかにすることはありません。今後とも緊急の課題に対応すべく、国際社会の活動の最前線に立ち、日本を含む戦略的パートナーと協力してさまざまな課題に取り組んでいく所存です。
間もなく夏休みシーズンがやってきます。しかし、すべての人にとって住みやすい世界を作るという目標に向けた EUの努力にとどまる時はありません。
ハンス・ディートマール・シュヴァイスグート
Hans Dietmar SCHWEISGUT
駐日欧州連合大使
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