message 駐日EU大使から

日・EU関係にフレッシュな季節の到来

日本では4月の声を聞くと、空気にも一種のさわやかさを感じるようになります。学校では新学年が、企業では新年度が始まるこの時季、学生服やスーツを着た若者たちの表情は、これから踏み出す世界への期待と緊張が混じっているように思えます。

新たな日・EU関係に向けたスタートライン

本年3月は、欧州連合(EU)と日本の関係にとって記念すべき時として記憶されるでしょう。3月25日に双方の首脳が、2つの画期的な二者間協定――政治的でグローバルかつ分野別問題を包含する戦略的パートナーシップ協定と、貿易と投資に関する問題を包括的に取り上げる自由貿易協定――の交渉を開始することを決定したからです。

EU経済の再活性化に向けた動き

このところ、欧州連合(EU)にとって、また日・EU関係にとって重要ないくつかの動きがありました。
EUでは、まだ債務危機が完全に収束したわけではありませんが、金融市場が安定を取り戻しました。

日・EU関係が新たな次元に飛躍する年に

2013年の干支(えと)は「巳(へび)」です。十二支にはそれぞれにさまざまな言い伝えがありますが、巳年が新しい始まりを意味するという説は、ぜひ信じたいと思っています。

実り多き1年から新たな飛躍の年へ

いよいよ2012年も終わりに近づいています。当代表部にとって、忙しくもさまざまな成果を生むことのできた1年でした。本年来日した欧州委員会委員は、キャサリン・アシュトン欧州連合(EU)外務安全保障上級代表兼欧州委員会副委員長と、オッリ・レーン経済通貨問題担当副委員長を含む8人です。

ユーロ圏安定とアジアとの関係強化に向けて

最近開催された2つの主要な国際会議は、欧州連合(EU)の今後の進路についての極めて重要なメッセージを、世界全体に示す良い機会になりました。

ノーベル平和賞受賞にあたって

欧州連合(EU)は2012年のノーベル平和賞を受賞しました。この受賞は、私を含む多くの欧州市民にとって、大変光栄なことであります。過去60年にわたり欧州は、万人のための平和で安定した未来の構築を目標に掲げ、敵対と相互不信の克服を目指して歩んできました。この道のりが評価されたことは、とりわけ意義深いと思います。

死刑制度問題に関する国民的論議を!

10月に入って急に気温が下がり、秋の気配を感じるようになりました。同時に、年末が急に接近してきたような気もします。今月は、第三国において人権を推進する欧州連合(EU)が、その努力の支柱とする死刑廃止の実現にとって意義深い月でもあります。

IMF・世銀年次総会(10月、東京)に向けて

夏休みも過ぎ、駐日欧州連合(EU)代表部は、今秋予定されている要人の来日をはじめ、さまざまなイベントの準備に取り組んでいます。

いよいよ夏本番、旅行シーズンの到来

日本の皆さまは、欧州の人々にとって夏休みがとても大切で、8月の声を聞くと一斉に山へ、湖へ、海へと大移動を始める姿を想像しているのではないでしょうか。

あいつぐ欧州委員の来日で協力強化

7月は、そろそろ夏に向けて気分を変えたり、休暇の予定を立てたりする季節です。しかし、駐日EU代表部にとって今年の7月は、4人の欧州委員会委員の来日準備のため多忙を極めました。訪日中、委員たちは、EUが取り組む数々の政策分野の中から主要な課題について日本側の関係者と話し合いました。

EUの開発政策を後押しする欧州市民

欧州連合(EU)と域外国との関係において、開発政策は、外交、安全保障、通商政策とともに中核をなすものです。2010年に、欧州委員会と加盟国は合わせて、世界の政府開発援助(ODA)の半分を超える538億ユーロを拠出しました。EUは世界最大のODAを提供していることに誇りを持っています。