message 駐日EU大使から

ロシアのウクライナ侵攻には強固な国際連携で対抗

数十年にわたる平和の後、ロシアのウラジミール・プーチン大統領は、再び欧州に戦争をもたらしました。平和で独立した隣国ウクライナに対するロシアのいわれのない不当な軍事侵攻は、国際法や国連憲章に対する明白な違反であり、欧州連合(EU)は、最も強い言葉で非難しています。

グリーンな成長やコロナ対策で連携を深めるEUと日本

夏の訪れを感じる季節となりましたが、私からは、去る5月27日に欧州連合(EU)と日本の定期首脳協議がオンライン形式で成功裏に開催され、新型コロナウイルス感染症のワクチンから気候変動と環境、インド太平洋地域における協力に至る幅広い問題について、日・EU双方の首脳が協議を行ったことを皆さまにお知らせいたします。

英国との合意も弾みに、ポストコロナ社会へ踏み出す新年

冒頭、冬号のメッセージが遅れたことをお詫びいたします。しかし、待っていただいたおかげで、欧州委員会と英国の交渉団がEU脱退後のEU・英国関係に関する取り決めに合意したという、クリスマスにふさわしい、大変良いニュースをお知らせできることとなりました。

菅新政権と取り組むコロナ対応と関係の深化に期待

EU MAGの読者の皆さまにまたこうしてメッセージを届けることができ嬉しく思います。そして、例年とは異なる状況の中でも、皆さまが夏の休暇を満喫されましたことを心より願っております。

現下の危機克服に必要な国際協力を追求する日本とEU

例年であれば、読者の皆さまがとても素敵な夏休みを過ごされるようお祈り申し上げる時期でありますが、残念なことに、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)により「ニューノーマル(新しい常態)」が強いられている本年は、そうもいかないと承知しています。

新型コロナとの闘いで連携を図るEU

本年の5月9日は、「シューマン宣言」の70周年を祝う日であります。当時のフランス外務大臣であったロベール・シューマンが今日の欧州連合(EU)の原型となる欧州石炭鉄鋼共同体の創設を呼びかけたこの宣言は、団結することで強くなるという信念に支えられた、平和を希求する連帯への呼びかけでした。

新型コロナウィルス感染拡大対策には国際連携が不可欠

例年より穏やかであった冬も過ぎ、近ごろは春の兆しも見え始めました。一方で、季節の移り変わりとともに、不穏な空気も漂い始めています。

新しい十二支の始まりは日・EU関係にとっても飛躍の年

東京オリンピック・パラリンピックの開催がとりわけ楽しみな2020年は、12年で一巡する干支の始まりの年、子年に当たります。欧州連合(EU)と日本の関係においても、新たな局面を迎え、一歩先へと進むのにふさわしい年であると言えましょう。

深まる秋に振り返る実り多き一年

まず初めに、10月に発生した台風・洪水等の自然災害で最愛のご家族やご友人を亡くされた皆さまに心よりお悔やみ申し上げ、また被災された皆さまの生活再建が、幅広い支援を受けて迅速に進むことを切に願っています。