Issues in brief 政策解説

気候変動への取り組みで一層の協調を確認

気候変動に関するハイレベル対話を実施している日本とEU。3月の会合に出席した欧州委員会気候行動総局のジェイク・ワークスマン主席アドバイザーに、昨年発効した地球温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」をめぐるEUの取り組みや日本への期待、両者の相互協力などについて寄稿してもらった。

男女共同参画社会を共に目指す

駐日欧州連合(EU)代表部は2016年12月、「女性の経済的エンパワーメント に関するハイレベル会合」を開催した。男女平等問題に関してEUが日本で開催する初のハイレベル会合で、日・欧の講演者・パネリストらが、労働市場への女性の参画、意思決定の場の平等など幅広いテーマで意見交換を行った。

科学技術イノベーション分野の人材育成に向け

科学技術イノベーション分野で緊密な連携が続く日本とEU。駐日EU代表部と政策研究大学院大学(GRIPS)は10月、次世代の人材育成を議題に「第7回EU・日本科学政策フォーラム」を開催した。人材育成とともに最新の政策や課題、新たな展開についての報告・討議も行われたフォーラムの模様を紹介する。

初の共同宣言で協力強化を図るEUとNATO

欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)は、テロ、サイバーセキュリティー、難民・移民問題などの前例のない新たな問題に、効率的に対処することを目指し、初の共同宣言に署名した。これまでも協力して安全保障上の課題に取り組んできた両者。その歩みと、今回の共同宣言の意義、内容を解説する。

創設20周年を迎えたアジア欧州会合(ASEM)

アジア・欧州両地域の協力関係強化を目的に設立された「アジア欧州会合(ASEM)」。参加国・機関の首脳が直接対話する第11回ASEM首脳会合が7月15日、16日の2日間、モンゴルの首都ウランバートルで開催される。創設20周年を迎えるASEMの特徴や取り組み、首脳会合で予定されている議題などを紹介する。

欧州研究会議 ~最先端研究支援で未来に貢献~

欧州連合(EU)の研究・イノベーション推進政策の下、世界中の優れた研究者の最先端研究に資金助成しているのが「欧州研究会議(ERC)」。受給者からは5人のノーベル賞受賞者が出たほか、多くの日本人研究者も恩恵に浴している。世界最高峰の研究を支援するERCの活動や仕組みを紹介する。

世界に開かれた高等教育を展開するEU

高等教育の現代化を進めているEU。2014年には教育助成プログラム「エラスムス・プラス」をスタートさせるなど、国際協力と留学の促進にも力を入れている。G7教育大臣会合の準備で来日した欧州委員会の教育政策責任者に、EUの取り組み、日欧協力やG7への期待などを聞いた。

「EUがあなたの学校にやってくる」

日本の若者に欧州の歴史や文化への知識を深めてもらおうと、駐日欧州連合(EU)代表部と在日EU加盟国大使館は、毎年一度、日本各地の高等学校への出張授業「EUがあなたの学校にやってくる」を開催。今年も54校、2万4,000人を対象に行った。授業にかける思いや狙い、実際の出張授業風景などを紹介する。

国連の次期開発目標策定に果たしたEUの役割

国連の次期開発目標「ポスト2015年開発アジェンダ」が採択される9月下旬の国連総会を前に、7月の開発資金国際会議では資金調達に関する行動枠組みが決定した。動き出す次期開発目標。世界最大のODA提供者であるEUの評価、実施に向けた課題について欧州の独立系シンクタンク研究員が解説する。

戦略的パートナーシップ関係の強化を確認

EU新首脳陣にとって初となる第23回日・EU定期首脳協議が、5月29日に東京で開催された。FTA交渉について早期締結の重要性を確認したほか、科学技術分野での協力強化に具体的な一歩を踏み出した。また、世界の平和と安全に向けた協力やテロ対策、気候変動対策目標についても議論された。

LGBTI人権擁護政策でも先進的なEU

EUは基本権憲章により、性的指向を含むいかなる理由によっても人を不当に差別してはならないと定めている。域内のみならず近隣国、第三国に対しても性的少数者の権利保障を求め、必要とあらば既存の二者間協定の見直しをも辞さないEUのLGBTI人権擁護政策とは?

都市問題の新しい解決策「スマートシティ」

最新の省エネ技術や情報通信技術、インフラを活用し、都市問題の解決を図ろうとするのが、スマートシティ、スマートコミュニティ構想である。持続可能な社会づくりを目指すEUの取り組みには、10のプロジェクトがあり、EU域内の約50都市が参加している。