Feature 特集

持続可能な食の未来を見据えたEUの「Farm to Fork」戦略

安全で美味しく高品質であることで既に定評のある欧州産食品。さらにEUは今、食の持続可能性への取り組みにおいても世界をけん引しようとしている。

説明を尽くし、共に取り組む 〜ジーメルス新駐日EU公使に聞く〜

2020年9月に駐日EU代表部に着任したハイツェ・ジーメルス新EU公使・副代表。約20年ぶりに再び日本で働くことになったジーメルス公使に、仕事への抱負や日本に対する思いを聞いた。

連帯して域内外の新型コロナ危機に対応するEU

新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、全てのEU加盟国が規模の差異はあるものの、社会・経済面で大きな打撃を受けているのみならず、EUのパートナー諸国をはじめ、世界中の国や地域もまた、多大な影響に苦しんでいる。EUは、その創設の精神とも言える「連帯」を合言葉に、域内の危機対応のみならず国際的な支援にも積極的に臨んでいる。本稿ではその概略を紹介する。

多文化環境で働くことを選んだ2人の親日外交官

駐日EU代表部で働く外交官を紹介するシリーズの2020年第1弾は、本年2月で発効1周年を迎えた日・EU経済連携協定(EPA)の履行をサポートする通商部のサラ・ゼンナーロ アトレ副部長、そして多忙なフロアEU大使の秘書を務めるデシスラヴァ・ゲレヴァ=ビヴェルさんの2人に、仕事や日本に対する思いを聞いた。

初の女性委員長が率いるフォン・デア・ライエン新欧州委員会

2019年12月1日、EU史上初の女性委員長となるウルズラ・フォン・デア・ライエン氏率いる新欧州委員会が誕生した。2024年10月31日までの約5年間、EU運営の重責を担うフォン・デア・ライエン委員会の編成とともに、同委員会が掲げる6つの政策課題、そして委員長の出身国ドイツ以外の加盟各国から選ばれた新欧州委員26人の顔ぶれを紹介する。

新しい機会を提供するEUの自由貿易協定

公正で開かれ、かつルールに基づいた自由貿易を支持し、保護主義に立ち向かうEUは、さまざまな貿易パートナーと積極的に自由貿易協定を結び、双方の経済発展に寄与している。2019年2月に発効した日・EU経済連携協定もまだ記憶に新しい中、同年10月に発表された報告書を基に、昨年のEUの貿易状況および日・EU間の協定を巡る取り組みを振り返る。

日・EUのさらなる連携に注力する政治部の新任外交官

本年は、2月の「戦略的パートナーシップ協定(SPA)」暫定適用開始、9月の「持続可能な連結性および質の高いインフラに関する日・EUパートナーシップ」署名など、日・EU間の協力関係強化につながる出来事が続いた。こうした数々の合意のフォローアップで要となるのが、駐日EU代表部の政治部だ。この夏から秋にかけて着任したホネカンプ部長、ヴァンハウト一等参事官、ポーラック参事官の三人に、新しい任務への思いや抱負を聞いた。