フランスが2022年上期のEU理事会議長国に就任

(上)パリ・エリゼ宮で開催された、欧州委員会と議長国フランスとの初会合に臨むフォン・デア・ライエン欧州委員会委員長(左)とマクロン大統領(2022年1月6日)© European Union, 2022 / Source: EC - Audiovisual Service / Photo: Thomas Padilla

フランス議長国のロゴは、進歩を重視し、誇りと力強さを持って前進する欧州を表現している。European Unionの頭文字EとUを土台に、欧州旗の星とフランス国旗(三色旗)が調和しダイナミックに融合している。矢印の形をしたEuropeのEは、EUに与えたい方向性と、共に前進していく決意を示している(フランス議長国のサイトより転載の上、抄訳)

2022年1月1日、6カ月ごとの輪番制であるEU理事会の議長国が、スロヴェニアからフランスに引き継がれた。フランスが議長国を務めるのは14年ぶりとなる。

議長国のウェブサイト(関連情報参照)によれば、フランスは以下の3つの最優先課題を掲げている(仮訳)。

    • より主権的な欧州(A more sovereign Europe): 欧州の価値と国際公約に従い、シェンゲン圏を強化し、欧州対外国境を保護し、移民を制御し、庇護政策を改善する。安全保障と防衛の分野でより行動力のあるより強い欧州を構築する。特に西バルカンへの関与と対アフリカ関係の再構築を通じて近隣諸国の繁栄と安定のために行動する。地球規模の課題への解決策を提示する。
    • 欧州の新しい成長モデル(A new European model for growth): 欧州を生産、雇用創出、イノベーション、技術的卓越の地とする。経済発展と気候変動に関する目標を両立させる。イノベーションと欧州のデジタルプレーヤーの成長を支援するとともにデジタル世界の独自のルールを設定する。高品質で高スキルかつより高賃金の雇用を提供する。
    • 人道的な欧州(A humane Europe): 「欧州の将来に関する会議(Conference on the Future of Europe)」を通じて市民が表明した懸念に耳を傾ける。法の支配を擁護し、自身の価値を堅持する。その文化に誇りを持ち、科学と知識を信頼し、差別と闘い、次世代のための未来を確保することにコミットする。

これらの優先事項は、スロヴェニア議長国の実績に続くものであり、次期チェコおよびスウェーデン議長国とともに策定したトリオ議長国(関連情報参照)の広範なプログラムに沿ったものであり、また欧州委員会の2022年の作業計画(work programme)に基づいている。

関連情報

フランス議長国のウェブサイト(英語)はこちら

「議長国」や「トリオ議長国制度」については、EU MAG 2017年5月号(vol. 60)の「EU理事会と議長国について教えてください」をご参照ください。