TAG パリ協定

気候変動への取り組みで一層の協調を確認

気候変動に関するハイレベル対話を実施している日本とEU。3月の会合に出席した欧州委員会気候行動総局のジェイク・ワークスマン主席アドバイザーに、昨年発効した地球温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」をめぐるEUの取り組みや日本への期待、両者の相互協力などについて寄稿してもらった。

パリ協定のその後とEUの気候対策の現状とは?

地球規模で気候変動に立ち向かうため昨年12月に採択された「パリ協定」。批准を終えた国は増えており、欧州連合(EU)も10月に欧州議会がEUとしての批准を承認。これにより11月4日の協定の発効が決まった。野心的な気候対策を打ち出しているEUの取り組みの現状と今後について解説する。

国際的な課題に対し、EUの価値を示す意義

今月が欧州連合(EU)にとって非常に重要かつ象徴的な出来事で始まったことを大変うれしく思います。すなわち、EUが気候変動に関するパリ協定を批准するための政治的プロセスが完了したのです。この決定が国連事務総長に寄託されたその時点でEUの批准が有効になり、これによってその30日後にパリ協定が発効することになったのです。

地球温暖化対策の歴史的合意「パリ協定」

昨年末に開催された国連気候変動パリ会議(COP21)で、2020年以降の地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」が採択された。各国の利害が絡み合い難航したものの、196もの国と地域が参加する新たな枠組みに合意できた背景には、気候変動対策で先進的な取り組みを続けてきたEUのけん引力があった。