In the spotlight 注目の話題

南信州で田舎暮らしの魅力を発信するドイツ人

豊かな自然が広がる長野県下伊那郡売木村(しもいなぐん・うるぎむら)で、インバウンド(訪日外国人観光旅行)の推進を支援する、五月女(さおとめ)・ニーザー アレクサンダーさん。3年前に家族と移住し、以来、日本の田舎暮らしの良さを外国人の視点で国内外に発信している。新型コロナウイルスの影響で旅行・観光業は厳しさを増しているが、受け入れ再開の日を目指して準備に余念がない。

先人たちの平和共存の願いを込めて欧州の地に日本庭園を

異なる文化の間で生き、平和共存のために身を捧げた人々の足跡を今に伝えるために、欧州5カ国で7つの石庭を仲間と共に造った日本人女性がいる。1・2月号の「注目の話題」で紹介した、EUが掲げる理念の礎である「パン・ヨーロッパ」の在り方に共鳴し、シュミット村木眞寿美さんが日本の美意識を反映させて表現したかった世界とは――。村木さんの石庭づくりに託す思いを語ってもらった。

EUが掲げる理念の礎となったパン・ヨーロッパ思想と運動

70年以上もの平和を守り、共通の制度と理念の下で統合された“一つの欧州”、すなわち現在のEU。その理念の土台となった「パン・ヨーロッパ」運動の提唱者であり、日本人を母に持つリヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーは、いかにして自身の思想を深め、運動を展開していったのか。クーデンホーフ=カレルギー家の評伝などを著したノンフィクション作家、シュミット村木眞寿美さんに話を伺った。続く3・4月号では、パン・ヨーロッパや日欧文化の懸け橋となった先人たちの功績を記念した、村木さんの石庭づくりを紹介する。

スペインから欧州各地へ広がる米粉ブーム

「米粉(こめこ)」と聞いて、多くの日本人がまず思い浮かべるのは、せんべいや和菓子の材料だろう。しかし昨今、製粉技術が著しく進歩したことで、米粉がパンやパスタ、洋菓子など、今までとは違う用途で用いられるようになった。スペインで人気を集め、欧州での普及も視野に入れた日本発の“Komeko”の画期的な事例を紹介する。

グローバル時代の新しい経営スタイルを求めて ~日欧企業を比較研究するオーストリア人教授~

チームワークや人との調和を重んじる日本の企業風土に対し、徹底した個人主義が効率を生む欧州の企業モデル。普段から日欧を行き来し、日本企業に長年勤めた経験も持つ上智大学のハギリアン教授に、文化の違いを超えて双方の強みを融合した新しいグローバル経営スタイルの研究や、互いの良さを知る教育の重要性などについて話を聞いた。

着物に秘められた物語と美を愛するフランス人着物店オーナー

「着物を着る機会がない」「特別な日にしか着ない」という日本人が増える中、アンティーク着物ならではの「本物」に魅せられ、東京・柴又で着物店を構えたフランス人の店主、クレ斗真さん。日本の家庭で代々受け継がれてきた古風な着物を愛してやまないクレさんが、着物店を開くまでの苦労話や将来の夢を語ってくれた。

欧州文化首都2019 ~プロヴディフ(ブルガリア)とマテーラ(イタリア)~

一年を通して、欧州各都市の魅力を世界へアピールするEUの文化事業「欧州文化首都」。2019年は、ブルガリア第二の都市・プロヴディフとイタリアの古都・マテーラで開催される。長い豊かな歴史遺産を生かしつつ、国内外のアーティストやネットワークがつながって未来志向のメッセージを発信するイベントづくりが、両都市で開かれる欧州文化首都の特徴だ。日本人アーティストも参加し、EU・ジャパンフェストが支援するプログラムのほか、盛りだくさんのイベントが歓迎してくれる。

日本の水産加工品のおいしさを欧州全土に届けたい

アジの開き、子持ちシシャモ、サバのみそ漬け、ウナギのかば焼きなど、日本ならではの魚介類の加工品が、欧州の家庭でおいしく味わえる――。オランダで水産加工品会社「北海水産」を経営するマリナスさんは、26年前の創業以来、単一市場誕生やユーロ導入などを追い風に、これらの“本物の味”を欧州各地へ届けてきた。

熊本で日本刀の伝統技法を守り抜くスウェーデンの刀拵職人

日本古来の武器でありながら、その形の美しさで国内外のコレクターを魅了する日本刀。「拵(こしらえ)」とは、柄と鞘、鐔(つば)を総称した刀の外装のことで、漆や鮫皮などのさまざまな天然素材や高度な工芸技術を用いながら、機能性を極めるだけでなく、緻密な装飾が施される。中でも肥後拵は、江戸時代から続く日本刀の重要な伝統技法の一つ。この肥後拵に魅せられて刀拵職人となったスウェーデン出身の古賀さんは、2016年4月に起きた熊本地震の後も県内にとどまることを決意し、日本刀の技を守り続けている。

文学で旅するヨーロッパ ~「ヨーロッパ文芸フェスティバル2018」開催~

欧州発の豊かで上質な文学の魅力をより多くの日本の読者に知ってもらうために、2018年11月23日~25日の3日間にわたって、駐日EU代表部がEU加盟国大使館およびEUNIC Japan(在日EU文化機関)と共催した「第2回ヨーロッパ文芸フェスティバル2018」が、都内数カ所で開かれた。好評を博した昨年に引き続き、2度目の開催となる今回は、欧州の16カ国から16人の作家が参加。これは同時期に開かれた、文化庁および一般社団法人リットストック主催による「国際文芸フェスティバルTOKYO」と連携したイベントでもあり、欧州各国を代表する作家と彼らの優れた文学作品を、日本の人々へ紹介するための絶好の機会となった。

おもてなしの心を体現するオーストリア人タクシードライバー

昨今の訪日外国人旅行者の増加と需要増の対策として採用された外国出身のタクシードライバーが、日本の道路で活躍している。オーストリア出身のルガー・ヴォルフガングさんもその一人。研修生も含めて現在12カ国・28人の外国人ドライバーが在籍する会社に勤め、日々新しいお客様との出会いを楽しんでいる。

ドイツで秋田犬を愛し育てるブリーダー

「忠犬ハチ公」をモデルにした映画が米国でリメイクされて大ヒットしたり、平昌冬季オリンピックのフィギュアスケート女子シングルで金メダルを獲得したロシアのアリーナ・ザギトワ選手へ贈られたりするなど、世界中で愛される秋田犬。今欧州でも人気上昇中の秋田犬をこよなく慈しみ育てている3人のドッグブリーダー(血統などを考慮しながら犬の繁殖や育成を行う専門家)に、ドイツでの活動の様子を聞いた。