特別欧州理事会、トゥスク次期議長を選出 -8月30日

ヴァンロンプイ欧州理事会議長をはさんで、トゥスク次期議長(左)とモゲリーニ次期上級代表(2014年8月30日、ブリュッセル)

欧州理事会(欧州連合〈EU〉首脳会議)は、2014年8月30日に特別会合を開き、次期欧州理事会常任議長にポーランドのドナルド・トゥスク首相を選出した。新議長の任期は2014年12月1日から2017年5月31日までの2年半(1回のみ再任可能)。トゥスク新議長はユーロ圏首脳会議の議長にも指名された。

欧州理事会はまた、次期EU外務・安全保障政策上級代表に、イタリアのフェデリカ・モゲリーニ外務大臣を指名した。モゲリーニ次期上級代表の任期は、現欧州委員会の任期満了から2019年10月31日までとなる。

今後、次期の欧州委員会委員長、EU上級代表およびその他の欧州委員会委員は、一括で欧州議会の承認を得る必要がある。

本特別会合は経済問題や対外関係に関しても議論し、特にウクライナ危機に関しては、欧州委員会に対し、欧州対外行動庁と協働で追加制裁の提案を1週間以内に行うよう求めた。

 

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