欧州理事会の結論 -6月29日

EU加盟国の大統領・首相、欧州委員会委員長および欧州理事会議長は6月28日、29日の両日、ブリュッセルに集い、EUの今後の政治的指針を話し合った。

主な結論は以下のとおり:

■ 短期的な成長回復施策「成長と雇用のための協約(Compact for Growth and Jobs)」について決定。120億ユーロを早急に投入し景気浮揚と雇用創出に資する
■ 財政枠組みの統合、予算枠組みの統合、経済政策枠組みの統合、および民主的正統性と説明責任の強化を4本柱に据えた、ユーロ圏の長期的展望についての提案書「真のEMUに向けて」に関し、本年10月に中間報告を、また年末までに最終報告をまとめる
■ 一定の状況および条件の下、欧州安定メカニズム(ESM)による銀行への直接資本注入を可能にする
■ 現在審議中の多年次財政枠組みについて年内の合意を目指す
■ 統一特許裁判所(Unified Patent Court)の組織をパリ、ミュンヘン、ロンドンの3カ所に置く
■ 加盟候補国であるモンテネグロとの加盟交渉を6月29日に開始する
■ 日本との通商関係を深化させるべく、引き続き作業を進める

関連情報

欧州理事会の結論 2012年6月28、29日 (英語)
ユーロ圏首脳会合の声明 2012年6月29日