ブルガリア、初の議長国へ

2004年5月1日にEUに加盟したブルガリアが、2018年1月から半年間、初めてEU理事会の議長国を務める。1月11日には首都ソフィアで議長国のオープニングセレモニーが開催され、ドナルド・トゥスク欧州理事会議長、アントニオ・タヤーニ欧州議会議長、ジャン=クロード・ユンカー欧州委員会委員長らが出席した。翌1月12日には、同国政府と欧州委員会との間で、対外関係、安全保障と防衛、移民・難民問題をはじめとする主要課題について初会合が持たれた(写真上)。

「United We Stand Strong」をモットーに、ブルガリアは「Secure Europe (安全な欧州)」「Stable Europe(安定した欧州)」「Solidarity Europe(連帯の欧州)」に向けて取り組む。議長国のロゴデザイン(右)は、キリル文字、伝統的な刺繍、国旗に使用されているトリコロール(三色)という同国のアイデンティティを象徴する3つの要素が用いられている。

リスボン条約(改正基本条約、2009年12月発効)で導入された「トリオ議長国」制度の下、ブルガリアは先行するエストニア(2017年後半)および後続のオーストリア(2018年後半)と共に設定した18カ月間の長期的優先事項を基に行動する。昨年3月のローマ宣言に沿って、トリオ議長国は27カ国からなるEUの将来に関する議論を前進させる。

期間 2018年1月1日~6月30日

関連情報

ブルガリア議長国のサイト(英語)
トリオ議長国プログラム(英語)
ブルガリアに関する統計情報(EU統計局発表、英語)

「議長国」については、EU MAG 2017年5月号(vol. 60)の「EU理事会と議長国について教えてください」をご参照ください。