クロアチア、初の議長国就任

2013年7月1日に西バルカン諸国として初めてEUに加盟したクロアチアが、2020年1月1日にフィンランドからEU理事会議長国を引き継いだ。同9日に首都ザグレブの国立劇場でEUの首脳陣を招いて開催された就任セレモニーに続き、翌10日に欧州委員会委員一同との最初の会合がもたれた(写真上)。

チェス盤をモチーフにクロアチアのナショナルカラーの青と赤を使った議長国のロゴ

クロアチアは、「A strong Europe in a world of challenges(課題ありき世界における強い欧州)」のスローガンの下、以下を優先事項に据えている。

  • A Europe that develops(発展する欧州)
  • A Europe that connects(連結する欧州)
  • A Europe that protects(保護する欧州)
  • An influential Europe(影響力のある欧州)

大きな変化が予想される2020年の前半、クロアチアは「トリオ議長国」プログラム(前任のルーマニアおよびフィンランドと共に定めた18カ月間のプログラム)に従い、EU理事会での舵取りを行っていく。

クロアチアの後は、ドイツ(2020年下半期)、ポルトガル(2021年上半期)、スロヴェニア(2021年下半期)が「トリオ議長国」として順次議長国に就く。

関連情報

クロアチア議長国のウェブサイト(英語)はこちら

「議長国」については、EU MAG 2017年5月号(vol. 60)の「EU理事会と議長国について教えてください」をご参照ください。