2012.1.30

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ユーロ圏加盟国による声明 -1月30日

ユーロ圏加盟国による声明 -1月30日

ユーロ圏の17カ国が、財政協約や欧州安定メカニズム(ESM)などの、危機と戦うための包括的戦略の実施について、声明を発表した。

関連情報
17カ国の声明

EU News 30/2012

2012/01/30

 

<日本語仮訳>
我々は本日、危機と戦うための包括的戦略の実施について、重大な措置を講じた:

1. 経済・通貨同盟(EMU)における安定、協調および統治に関する条約が最終決定された。3月に調印される。同時に、条約違反国を欧州連合(EU)司法裁判所に提訴するための手続きについての取り決めも決定される。

これはユーロ圏においてより緊密かつ後戻りができない財政・経済統合とより強力な統治を表している。財政の持続性とユーロ圏の債務問題の展望を改善させ、成長を促進するであろう。

2. 欧州安定メカニズム(ESM)を設置する条約の調印の準備が整い、2012年7月の発効を目指している。この恒常的危機対応メカニズムはユーロ圏の信用・結束および金融安定の向上に貢献しよう。同メカニズムは強固な資金的基盤と広範にわたる手法を有する。

12月に合意したように、3月に欧州金融安定基金(EFSF)およびESMの資金が十分かについてあらためて査定する。

3. ギリシャについて、我々は10月に決められた範囲に沿った民間部門との合意を目指す交渉における進展に留意する。我々はギリシャ当局と関係者 すべてに対し、ここ数日以内に新しい計画についての交渉を終結させるよう促したい。ギリシャに対する信用の回復にはすべての政党が後戻りすることなく新計 画に従うことを確約する必要がある。我々は、我々の財務大臣に対し、民間部門関与(PSI)策が2月中旬までに開始できるよう、十分な時間的余裕をもって 事前策を含むPSI協定の実施と新計画の採択のためのすべての必要手段を取ることを求める。ギリシャにおけるPSIは例外的かつ唯一の案件であることをあ らためて確認する。

4. 我々は、数量的経済指標や構造的基準が満たされたと結論づけた最新のアイルランドとポルトガルの計画の前向きな評価を歓迎する。我々は今後も計画下の加盟国に対し、その計画を成功裏に実施することを条件に市場への再参入が可能になるまで支え続ける。

5. 我々は財政赤字削減と成長・競争力強化のためにイタリアとスペインで決定かつ成立した方策を歓迎し、この2カ国に対し、財政再建と構造改革の ための重要な努力を続けるよう促す。これらの改革は、その早急な実施と相まって、イタリアとスペインのみならずユーロ圏全体の金融安定を強化しよう。

原文はこちらをご覧下さい(英語)。
http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_data/docs/pressdata/en/ec/127633.pdf

 

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