第三国にも拡大したい、日・EU間の連結性

駐日EU代表部に着任して以来、私が日本の関係者に伝えてきた重要なメッセージの一つは、EUが多国間協調による、ルールに基づいた国際秩序の断固たる擁護者であるということです。どのように、なぜこれが今日の世界において非常に重要であるのかを詳述する必要はないでしょう。

そのことを、10月18日~19日にブリュッセルでEUが主催した第12回アジア欧州会合首脳会合(ASEMサミット)で、目の当たりにして大変満足しました。ASEMサミットは、「地球規模の課題のためのグローバルなパートナー」をテーマに、アジアと欧州の51カ国およびEUとASEAN(東南アジア諸国連合)を一堂に集め、その中には日本の安倍晋三総理大臣もいました。

アジアと欧州は合わせて、世界の貿易の55%、人口の60%、GDPの65%を占め、また相互に行き来する観光客数は世界全体の75%に上る、真のグローバルパワーなのです。ASEMサミットが明らかにしたのは、両者間の連携が強化された、ということです。お互いの地域で起きている変化に目をやれば、ルールに基づいた国際秩序と外交政策への協力的アプローチとを守り、推進していくことが求められていることが理解できますが、その認識の上に立ったパートナーシップが築かれたということです。

それを実現するための一つの方法は、インフラ、輸送、デジタル領域におけるリンク、そして市民交流を通じて、アジアと欧州の間の広い意味での連結性を拡充することです。

これらの取り組みの中で、EUの主要パートナーの一つは日本です。 EUの新たな「欧州とアジアを連結するための戦略(Strategy for Connecting Europe and Asia)」と日本の「自由で開かれたインド太平洋戦略」はいずれも、万人に恩恵をもたらす、包括的でルールに基づいた透明性の高い持続可能な連結性プロジェクトを求めています。

アジアと欧州は何世紀にもわたって結びついています。 7月に署名された新しい日・EU戦略的パートナーシップ協定(SPA)の下で、私たちは、欧亜間の連結を高めるために、二者で、また他のパートナーとも共同で取り組める具体的なプロジェクトを力を合わせて特定したいと思います。

パトリシア・フロア
次期駐日欧州連合大使

Patricia FLOR
Ambassador-designate of the European Union to Japan