政治・経済2つの重要な協定の年内合意を目指す

時の経つのは実に早いもので、日本と欧州連合(EU)の間の戦略的パートナーシップ協定(SPA)と経済連携協定(EPA)という2つの重要な二者間協定について、4年以上の交渉期間を経て7月に大枠合意に至ったと双方の首脳が発表した、この注目の2017年もあと残すところ2カ月を切りました。2つの協定の意義については、EU MAG 9・10 月号掲載の私のインタビュー記事をお読みください。

10月の総選挙での大勝を受けて安倍晋三総理大臣が再選されたことから、私どもEU側としても、安倍総理が得た強い信任がこの2つの協定の最終合意に向けた努力に反映されるよう、そして、そうした努力が自由で公正な貿易とルールに基づく国際秩序を求めるお互いの共通の課題を反映した形で行われるよう、高い期待を寄せるところであります。私どもは2つの協定の交渉を年内に妥結させることを目指しています。

欧州に眼を転じてみると、本年は、(英国を除く)27カ国のEUとしての将来像と欧州統合プロジェクトを見直す努力において新たな結束と目的を見出したことで、その歩みに力を取り戻した年でした。この新たな決意は、経済成長への回帰と失業率低下を伴いました。さらにEUは、防衛・安全保障協力分野でも大いに前進しました。

多くの世界的・地域的また域内の課題があることは確かですが、EUは域内外での平和・安定・繁栄を確保する取り組みの先頭に立つという政治的意思と大志を抱いています。この努力において、戦略的パートナーである日本が広範囲の問題で共通の価値を支持してくれているのはうれしいことです。新年には、日本とEUの友情が新たな高みに上ることを確信しています。