2015.6.5

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具体的成果を生む議論ができた日・EUサミット

具体的成果を生む議論ができた日・EUサミット

日本と欧州連合(EU)の間の第23回定期首脳協議(日・EUサミット)が5月29日に開催され、ドナルド・トゥスク欧州理事会常任議長とジャン=クロード・ユンカー欧州委員会委員長を東京に迎えました。この協議は、EUが、アジアで一番付き合いの長い戦略的パートナーである日本と、築き上げている友好関係と共有している価値を、再確認する絶好の機会となりました。

双方の首脳は、進行中の戦略的パートナーシップ協定と自由貿易協定の締結に向けた交渉や、気候変動などの世界的課題について協議するのみならず、ウクライナ、中東、アフリカ、東アジアなどの地域問題に関する意見交換も行いました。今回の議題は、実に日・EU関係の深みと広がりを証明するものです。

首脳協議には、EU側からフェデリカ・モゲリーニ外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長、セシリア・マルムストロム欧州委員会通商担当委員も参加し、大変活発な意見交換が行われました。

協議では、現状の把握のみならず、いかにして具体的な成果を生み出すかという点にも注目しました。トゥスク議長は、協議後の発言において、安全保障分野における日本とEUの協力がより一層拡大することを望むと述べました。ユンカー委員長は、できる限り本年中にFTA 交渉を妥結する必要性について「強い確信」を示しながらも、速度よりも中身がより重要であると申し添えました。両EU首脳とも、特に本年末にパリで開催される重要な国連の気候会議に先駆け、日本が気候変動との戦いにおいてより強い意欲を見せることを切望している、と強調しました。

先月、東京と京都において、欧州留学フェアを成功させるとともに、東京国立近代美術館フィルムセンターにおいて本年のEUフィルムデーズのオープニングを開催しました。このように、当代表部にとって大変実り多い5月に、この首脳協議は花を添えてくれました。

 

ヴィオレル・イスティチョアイア=ブドゥラ
Viorel ISTICIOAIA-BUDURA
駐日欧州連合特命全権大使

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