日・EU関係を高める二者間協定の調印が待たれる本年

EU MAGの読者の皆さま、新年明けましておめでとうございます。振り返れば代表部にとって昨年は、4年以上にわたる懸命で集中的な努力の結果、日本と欧州連合(EU)の二者間経済連携協定に向けた交渉の妥結という目に見える最大の成果を達成した、非常に実りある年でありました。

その間、双方を突き動かしていたものは、日・EUの戦略的パートナーシップは経済的のみならず政治的にもより高次のレベルに引き上げられる可能性がある、という確信でした。

昨年はまた、EU代表部が日本の可能な限り多くの層の皆さまとのつながりを広げる努力を続けた年でもありました。特に、出張授業「EUがあなたの学校にやってくる」、「欧州留学フェア」や「EUフィルムデーズ」などの定評あるイベントに加えて、2017年には初の「欧州文芸フェア」を開催し、好評を博しました。

本年に目を移せば、経済連携協定と戦略的パートナーシップ協定の2本の二者間協定に双方の首脳が調印するのが待たれるところです。これら協定の発効は2019年春を目指しています。欧州においては、目下の景気回復に支えられ、EUの可能性をさらに探っていく作業が継続することに期待がかかります。また、2018年は「欧州文化遺産年」に指定されており、当代表部も欧州の文化の多様性を日本の友人の皆さまにお見せできる方法を考えたいと思っています。

私個人の話になりますが、本年は駐日EU大使として最後の年となり、一抹の悲しさを感じております。二者間のみならず、パートナーとして地域的・国際的な共通の課題に共に取り組んできた日本との関係を一層進めることに貢献した、数々の出来事があった時期に大使でいられたことは、非常に恵まれていました。しかし、まだノスタルジーにひたるときではありません。残された時間を日本とEUの絆を広げ深めることに注ぎ込むつもりです。