message 駐日EU大使から

達成感を抱いて4年間を振り返る

本号の読者の皆さまへのメッセージは、若干悲しさを帯びています。なぜなら、駐日欧州連合(EU)大使の任期を終えて8月末に日本を離れるため、これが最後のメッセージとなるからです。

EPA、SPAの合意で深まる日・EU関係

読者の皆さまに、欧州連合(EU)と日本の深化し続ける関係に意義深い進展があったことをお伝えできるのを、うれしく、また誇りに思います。去る4月18日に、欧州委員会が日・EU経済連携協定(EPA)の交渉結果を了承し、EU理事会に同内容を承認するよう提案したのです。EUとしては、協定が2019年10月末までの現欧州委員会の任期中に発効することを目指しています。

英国の脱退まで残すところ約1年、日本の懸念と要望に応えたい

平昌冬季オリンピックの開催中には、トップアスリートの勇姿を追って、テレビ画面に釘付けになっていた人も多いのではないかと思います。この雪と氷の祭典において、日本の選手たちが過去最多の13個のメダルを勝ち取ったことに、私からもお祝い申し上げます。この結果は、東京が、2020年にオリンピック・パラリンピック大会を開催する準備を進める中、期待を大いに膨らませるものです。

日・EU関係を高める二者間協定の調印が待たれる本年

EU MAGの読者の皆さま、新年明けましておめでとうございます。振り返れば代表部にとって昨年は、4年以上にわたる懸命で集中的な努力の結果、日本と欧州連合(EU)の二者間経済連携協定に向けた交渉の妥結という目に見える最大の成果を達成した、非常に実りある年でありました。

政治・経済2つの重要な協定の年内合意を目指す

時の経つのは実に早いもので、日本と欧州連合(EU)の間の戦略的パートナーシップ協定(SPA)と経済連携協定(EPA)という2つの重要な二者間協定について、4年以上の交渉期間を経て7月に大枠合意に至ったと双方の首脳が発表した、この注目の2017年もあと残すところ2カ月を切りました。

経済連携協定で保護主義に対抗するEUと日本

欧州連合(EU)と日本は、二者間の自由貿易協定である「経済連携協定〈EPA〉」と、政治的な関係のみならずグローバルな協力と部門別の協力を包含する「戦略的パートナーシップ協定」の締結に向けた交渉を、4年間にわたって行ってきましたが、7月6日にブリュッセルで開催された日・EU首脳協議で、ついに政治レベルでの合意に達しました。こう皆さまにご報告できることは、私の大きな喜びであります。この協議に投入された時間とエネルギーを目の当たりにした私からも、2013年春の交渉開始以降、飽くなき作業を続け、今回の成果を実現した双方の全ての担当者に、賛辞を送りたいと思います。

G7の一員としてテロや保護主義と戦うEU

再び、読者の皆さまへの月次のごあいさつの冒頭に、お悔やみの言葉を述べなければならないことを、大変悲しく思います。今回は、5月22日に、マンチェスターで起きた恐ろしい事件の犠牲者に、哀悼の意を捧げます。特に、多くの若者が犠牲になったことに、胸が張り裂けそうな思いです。

「還暦」を迎えたEUの新しいスタート

欧州連合(EU)にとって5月は特別な月です。1950年の5月9日に、フランスの外務大臣、ロベール・シューマンによって、何十年も戦争を繰り返してきた国々どうしで石炭と鉄鋼を共同で管理する仕組みが提案された、そのことを祝う月だからです。

英国の離脱通告で強まるEUの結束

3月末の数日は、欧州連合(EU)にとって慌しい日々となりました。ローマでは、27の加盟国の首脳がローマ条約調印60周年を記念して集まり、欧州統合プロジェクトが直面している新しい課題に対応するための「ローマ宣言」を採択しました。数日後、英国がEU離脱の意思を正式に表明しました。

歴史的節目と進歩の出発点である3月

日本の多くの方々にとって、3月は会計年度や学校年度の終わりを意味する年度末、すなわち「締めくくり」の月です。

変化する国際社会の中で立役者であり続けるEU

新年となり、今日の世界が直面する政治的、経済的、社会的課題に対し、これまでとは異なる新しい見方、認識、考え方を持つ新顔が国際舞台に登場しました。こうした考えや行動は、アイデンティティーや自由、価値について世界中の大勢の人の間で議論を巻き起こしています。